■ 2008年3月 ■

■ 2008年3月1日(土) ■
蟲師 (9) / 漆原友紀

 一つの人間ドラマとしても、自然への敬意や畏怖を感じることでも、最近の作品の中で異色の面白さを放つこの作品。漆原先生の緑を中心とした色使いが美しい表紙が目に付きます。9巻でも旅する蟲師ギンコがその先々で出会う「蟲」にまつわるお話です。

 『蟲師』では、日本でよく聞く逸話や、古い言伝えなどが「蟲」の仕業として描かれ、「蟲」といっても昆虫ではなく妖怪に近い存在です。それが一番色濃く出ているような、一話「残り紅」がお気に入りです。古くから人が突然消えると「神隠し」とよく言われますが、『蟲師』の世界での「神隠し」は少しアプローチが違います。そこに「影踏み」の要素も加わっていて、うまく話をまとめています。他の話では四話「水碧む」が良かったかなあ。少し先が読めちゃいますけど。

 伏線の張り方からその回収までが絶妙で、一話読み切りという形式で読み易く、かといって軽い話でもなし…と読み応えのある漫画です。

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 というわけで、今回から1日1レビューを目標にやって行きたいと思います。ちなみに、このサイトが始まって最初のレビューは『交響詩篇エウレカセブン』の3巻で、それ以前に買った漫画のレビューは一切していないことになりますので、新巻を買っておらずレビューが出来ない日とかは、過去の漫画を穿り回してレビューしようかと思っています。

■ 2008年3月2日(日) ■
666〜サタン〜 (19・完) / 岸本聖史

 世界征服を目論む少年が、皮肉にも世界を救うことになるファンタジー。本19巻でついに完結しました。正直なところ、ホッとしたような気がします。というのも、前々からこのサイトをご覧の方はご存知と思いますが、この漫画の危なっかしいこと。比べて見るのはいけないことだとわかりつつも、ついつい兄弟で漫画家である斉史先生の『NARUTO』に比べ、明らかに稚拙さが残る内容と言いますか、そういうのを特にジオが大人になってからは毎回感じていたわけです。

 ガンガン読者ではない僕がこの漫画を手に取った理由というのも、『NARUTO』の作者が過去に描いた作品なんだと勘違いしてのことです。技名の話は置いておくとして、5巻まではいい話でした。そこから、何やらストーリーを複雑なものにしようと考え込みすぎている気配がしてきたり、一人一人の登場人物の出演回数が少なすぎて名前を覚えられるほど感情移入できなかったりと、消化不良の多い漫画でしたねー。

 まあ最終巻では、話としてはうまく(?)まとめた感じで終わっています。疑問が残りつつも、あとで作者の意図をくんで納得する感じ。これでいいのかなあ(笑) 最後らへんのお涙頂戴的な演出は見ていて興ざめでした。画風どころか漫画の内容自体が似通っているだけあって、『NARUTO』の最終回を読んだ気がしましたけど、あっちは九尾を克服してからの話もありそうだしなあ、ジャンプだし。と思ったり。

 散々に言い散らしていますが、ここまで単行本を買う価値は自分としてはあったと思います。随所に面白い発想が垣間見えていたり、物語に関係ないところで無駄にテンポがよかったり。あとは絵がうまいってことですかね。あれが一番の救いだったんじゃないかと思います。

 新創刊の月刊少年ライバルで氏の新連載が始まる模様。複雑な心境です。

 以下、月刊少年ライバルに関する愚痴。↓
 まーた真島ヒロ先生ですか。またかつてのマガジンの如く雑誌の顔として売るつもりですか講談社。作風が被るのはどうしようもないと思うんですけど、真島先生・岸本先生ってどこのジャンプですか。あとは綾峰先生を除いて新人で埋める様ですね。大賞授賞作品はちょっと見てみたい気がする。でも「夏までに」短編掲載とかほざいてるからなあ。創刊なんだから売りたいだろうに…。コミックボンボン潰したんだからやってくれないと困る。横内なおき先生が参加するなら絶対買いますけど。…という本当に下らない愚痴になってしまった(笑)

■ 2008年3月3日(月) ■
>1日1本頑張ってください!・・・あと、日付が3月1日のレビューが2つになってしまっていますよー
 ありがとうございます、頑張ります。そしてぐわーorz 僕これちょくちょくやってますね、すいません(笑)

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魔乳秘剣帖 (2) / 山田秀樹

 ”豊乳は富であり絶対、貧乳は人に非ず。乳こそこの世の理。” おっぱい時代劇の2巻です。いやー、今回も所狭しと並べられた豊乳・貧乳。しかしながらエロさを微塵も感じさせない、むしろ筋の通った時代劇です。連載誌がテックジャイアンということもあり、いたずらにエロだけに走る、ということも出来そうなものですが、きちんと正義が悪を斬るという勧善懲悪劇が成り立ってますよね。

 かと言って、完全にガチガチの時代劇かというとそういうわけではなく、やはりそこは乳が笑いのバランスをうまく取ってくれています。一番爆笑したのは「打ち乳(≒打ち首)」ですかねー(笑) 主人公・千房のお供になった楓(貧乳)の存在が、2巻ではかなり救いになっていたり。こういう作品にありがちな、最初の設定は丸無視して先に進むということもなく、きちんと千房の元いた一族の真相も暴かれつつ展開していくので、安心して読むことが出来ます。

 ところで失礼な話ですけど、この漫画って人死ぬんですね(笑) ギャグの要素も大きいし、ある意味ジャンプ的な王道展開なので人を殺さないと思っていたんですけどねえ。3巻では実は生きていたとかか?

 内容も乳なら題名も乳、そんでもって表紙も乳を全面に出してるんだから、女性の読者とかいなさそうですが(笑)、前述の通り話がきちんと作られているというところと、山田先生の画力が引っ張ってくれる漫画ですので、乳に抵抗がなければオススメです。

■ 2008年3月5日(水) ■
>テニスの王子様、連載終了について。
 そうらしいですね、昨日知りました。ジャンプはここ最近買ってないので見てないですけど。僕は”無我の境地”が出始めたあたりから「これはギャグ漫画だったんだ」と理解した人間ですので、買っても見てなかったんですけど。…あ、でも最終回の最後に、漫画なのにエンディングテーマがついてたらしいですね(笑) しかもCD発売するらしいですし。まあ許斐先生は好き勝手やってくれるといいと思います。

 …というわけで(?)昨日は更新できずすいません。飲み会だったんですが、今まで参加した飲み会で一番楽しかったんじゃないかな。その後のカラオケなんかも行っちゃったり。関係者の方々には深くお詫び申し上げます(笑) 楽しかったです、ありがとうございましたー。ここで言うのも変ですね。

 そういうわけなので、今回は2冊紹介ということで勘弁してください! それではどうぞ。

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3月のライオン (1) / 羽海野チカ

 映画化され、ドラマは現在放映中の『ハチミツとクローバー』で有名な羽海野チカ先生がヤングユーを離れ、ヤングアニマルという青年誌の土俵で、孤独な少年棋士の日常を描いた作品です。実は東雲太郎先生の『キミキス』を読んでいる関係でアニマル周辺の作品を調べていたところ、ちょうど新連載が発表されていまして、それで目をつけていたという運びです。

 僕が読んでいる『海の御先』・『キミキス』・『ゆびさきミルクティー』に限った感想ですが、アニマルの連載作は心理描写というかモノローグで見せる作品が多いと思うんですけど、この『3月のライオン』も主人公・零の細かな心理描写が丁寧に描かれていて、零に対して感情移入がしやすい。両親のいない零にとって父親のような存在だった相手に、試合で勝った時なんかは、その人の言葉が胸に刺さったり。「……ああ、…無いな。うん、無い。」 始まってすぐのシーンですけど、既に話に引き込まれていました。

 前述の通り心理描写が多く、主人公が棋士であるということはさほど全面に出てこないので、将棋に詳しくない人でも気軽に読めます。将棋のシーンにしても、将棋を通じて繋がっている人々との人間関係が主に描かれています。加えて言っておくべきことがあるとすれば、それは猫ですかね(笑) この世界の猫は何故こんなにもイキイキとしてるんだ(笑)


未来日記 (5) / えすのサカエ

 『未来日記』の新巻です。ご存知の通り、僕はこの作品が連載当初から大好きです。僕は小学生にしてボンボンとジャンプとエースを合わせて読むという我ながら異色の漫画読みでしたが、今でもエースが一番好きです。きっかけは『新世紀エヴァンゲリオン』だったんですけど。ってそんなことはどーでもいいですね。で、この5巻ではついに主人公・雪輝とそのパートナーにしてストーカーの由乃が、警察から追われるという立場に。

 4巻で雪輝がみんなに「由乃は俺の嫁」発言をかましたわけですが、5巻冒頭で病的なまでの愛情を注いでくる由乃に対して、本当に好きになりかけるユッキー。それも束の間、味方だと思っていた人が敵に、敵だった奴が味方として登場。この漫画は主人公の与り知らないところで色々な取引が行なわれてて、いざってときにそれを裏切ってくれる展開があるから好きです。

 帯にもありますが早くも累計で100万部ですか。エライ人気だなあ。えすの先生の前作『花子と寓話のテラー』も面白いので、この作品が好きで妖怪とかホラーが好きな人は是非!(笑) それと合わせて、角川書店から去年創刊されたばかりの増刊エースアサルトで、”9th”雨流みねねの番外編が連載中です。本編のクオリティが下がらないことを祈りますがこっちも気になりますね。

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 エースアサルトについて、少しメモ程度にちょこちょこと。

 ・『未来日記 モザイク』 雨流みねね番外編
 ・『喰霊 追難の章』 番外編(主人公は別)
 ・『夜は短し 歩けよ乙女』 琴音らんまる先生、第1巻3月26日発売
 ・『カミヤドリ〜BE WARE OF THE DOG〜』 続編連載

■ 2008年3月6日(木) ■
ONE PIECE (49) / 尾田栄一郎

 ”王下七武海”の一角・ゲッコー・モリアが構えるスリラーバーク編。ルフィ海賊団の主力メンバーの「影」が奪われ、奪還のためモリアに勝負を挑むルフィ。日の出までに「影」を取り返せるのか? …というところまで来ていた前巻ですが、今回はルフィの変貌に驚きそして尾田先生のセンスにやはり爆笑させてもらった49巻でしたねー。

 いやー、今回のスリラーバーク編ですが、正直個人的にかなり好きなエピソードです。巻を重ねるごとに「長い、難しい」と言われていますが、僕はロングリングロングランド編やフォクシー編が結構好きだったり。今回もテンポが良くて面白いです。やっぱりウォーター・セブン編が長くて重い話だっただけに、こういうすんなりと読める話があると助かります。一番大きかったのはブルックの存在ですかね。実際唐突に出てきて、出番も意外と少ないんですけど、とてもキャラが立っているというかむしろ立ちすぎなので、目立ちまくってますね(笑) 僕としてはぜひ仲間になって欲しい…! あ、あと”ナイトメア・ルフィ”には笑いました(笑) かっこいいんだけどかっこよくないと言うか(笑)

 49巻で一番驚くところと言えば、”王下七武海”のメンバー、バーソロミュー・くまも登場するというところ。少し彼の能力も垣間見えるので驚きでしたねー。やっぱあいつ強そうでしたね。くまの懸賞金は元2億9000万ベリーですけど、3億ベリーのルフィ、果たして勝てるのか…?(笑)

■ 2008年3月7日(金) ■
D.Gray-man (14) / 星野桂

 舞台を江戸に移し、ティキ・ミックらノア達と死闘を繰り広げるアレン達。次々と倒れていく仲間達を前に成すすべなくなったアレンの前にやってきたのは、失踪していたクロス・マリアン元帥だった。このアレンの師匠の強いこと強いこと。普通の状態でさえ一度は負けたティキの解放状態を相手にして、それをまったく寄せ付けない。ティキを倒した後、脱出不可能になった箱舟から脱出する方法もよく考えたなあ、という感じ。まだ「マナ」の話をここまで持ってくるかと思いつつも、当然の流れっぽく出来ているので納得せざるを得ない。

 問題としては、アレン以外の神田・ラビ・クロウリーの3人を何故あのまま死なせなかったのか、なんですよね(あの怪力野郎は存在がウザいからどうでもいい)。人気あると言ってもあの状態から生きてたことにするのは無理がありすぎだよなあ、と。少なくともクロウリーは死んでたでしょう。まあ箱舟からの脱出に使った方法が方法なので、むしろ回収は出来ないといけないわけなんですが…うーん。

 まあそれ以前にこの漫画は、僕としてはシリアスな展開が好きだったんですけど、最近はというかアレンがティキに半殺し喰らってから、イマイチシリアスな展開になれてないんですよね。シリアスな展開に行こうとすると、ヘラヘラしたシーンに切り替わってブチ壊しになるという。ギャグに逃げれば楽なのはわかるんだけど、ここぞというところで雰囲気が台無しになるのだけは勘弁していただきたい。というか桂先生には1巻の頃に戻って欲しいです、切に。僕の知っている『D.Gray-man』は消え去りました。…もう別の漫画なんですよね、最近のこれは。

■ 2008年3月8日(土) ■
ToLOVEる (9) / 矢吹健太郎・長谷見沙貴

 少年誌としてはちょっと過激なラブコメ、早くも8巻です。「ワープ出来る装置を使ったら、沖縄に着くはずが原始惑星オキワナに着いてしまい、しかも帰れない」…それ、何てドラえもん? 最近のとらぶるは王道展開過ぎる(笑)

 周りに触れ回っている通り、僕は「主人公に一途な女の子(出来れば年上、さらに望むならヤンデレ)」が好きなわけですが、それに該当するキャラクターと言いますと、春菜なわけですハイ。この作品は「これ何てエロゲ?」というハーレムシチュエーションな上、出てくる女の子のほとんどがリトが好きという、お前どんだけ幸せなんだという人物配置です。ということはつまり、ほとんどの女の子が僕のストライクゾーンにヒットォ!なんですが、春菜には他の女の子の誰も持っていない物があります。それは…、

 「いじらしさ」です!! 好きな男の子に話しかけられると顔が赤くなる、アレです!!

 昔の人は言いました。「男の子を想ういじらしい女の子は、いつか物凄い勢いで自分の気持ちを打ち明けるんだ」と…(嘘です) 『Fate/stay night』の桜、『宙のまにまに』の姫、『ささめきこと』の純夏、挙げれば切りがない内に秘めた想いを持った少女! いつか春菜がリトに思い切り自分の気持ちを伝える時が来るんだと信じています。

■ 2008年3月9日(日) ■
>ライスは自分の気持ちを伝えたい女の子はいないの?
 いないですねー。欲しいですけど。って何だこの拍手は。僕が言ってるのはその逆だァァァ!!

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マイガール (2) / 佐原ミズ

 突然亡くなった恋人が遺した一人の少女。彼女の葬式で出会ったその少女との同居生活が始まって…、若い父と幼い娘の日常を描いたヒューマンドラマ。前巻から1年が経過し、コハルは小学校へ通い始める。ようやくコハルとの距離を掴み始め打ち解けることが出来るようになった正宗。そして、彼らを取り巻く周りの人間達。全てが温かい、そんな作品です。

 佐原先生のことは数年前に出ていた『ほしのこえ』のコミカライズで知りまして、この儚い画風がストーリーに恐ろしいほどマッチしていました。『マイガール』でも健在で、父親を知らなかった少女と、その少女の誕生を知らされなかった青年との、微妙な心の距離が繊細に描かれており、心が通じた今も、コハルは新しい学校の友達と、正宗はコハルをさらに知ろうと頑張っているところ。

 心をグッと鷲づかみにされそうな刺さるようなシーンはやはり、子供ながらに大人の会話から真意を察そうとするコハルの表情ですね。子供って言うのは意外と大人が考えてるほど子供じゃないんだと。いつも前向きなコハルがいるから、みんなが頑張れるし、そんな正宗を見ているから、コハルはのびのびと生きることが出来る。たとえ愛する人を失っても、この人がいるから自分は生きていける、そういうものを見せてくれるのがコハルであり正宗なんですよね。

 短編集『バス走る。』も欲しいなあ。表紙を見た感じだと高校生の恋話があるみたいですね。ところで、佐原先生も同時進行で別作品を連載する模様。しかも、それがコミックバンチってどういうことだよ(笑) 月刊でも週刊でもそうなんだけど、同時進行で複数作品連載するのはやめて欲しい。絶対どっちかのクオリティが下がると思うんですよね。隔週と隔週とかなら良いんだろうけど、月刊二つだってやめて欲しいのに週刊と月刊って…。ペンが早いのはいいですけど、仕事を適当にするのだけはやめて欲しい。まあそこんところの采配は編集の上手い下手があるんでしょうけどね。

■ 2008年3月10日(月) ■
 お金も尽き、手元の新巻も尽き…。悲しみにくれる中、過去の古傷をペンで刺すようなこのコーナー、第1回です。サイト開設以前に購入した作品について言及していきまーす。初回はこれ。

北斗の拳 (1〜2) / 武論尊・原哲夫
 
 あぁの伝説の漢たちが、拳と拳で熱く語り合う80年代ジャンプの金字塔だァ〜ッ!!(声:千葉繁さん) というわけで、初回は『北斗の拳』の「サザンクロス編」です。199X年、未曾有の核戦争により地球上の人類は大半が死滅を強いられるが、その中にも生き残った者たちがいた。あらゆる道徳や倫理は破壊され、町で横行する暴力や略奪。そんな原始世界に戻ったような町に一人の男が姿を現す。体を指先で触れただけで、敵を木っ端微塵の肉塊にしてしまうその究極の拳法”北斗神拳”を繰る男の名はケンシロウ。これは、”北斗神拳”伝承者ケンシロウの壮絶な死闘の物語である。

 …長々と書きましたけれども、説明不要ですよね、この作品については(笑) 当時のジャンプでは抜きん出ていたその画力と、今までにない残酷すぎるほどの戦闘シーン、その存在を知らない人はいないでしょう。一見、悪逆の限りを尽くす輩に見える拳法家も、実は真意に深い理由を持った男であり、その出会いと別れのたびにケンシロウはその者を胸に刻むわけですが、「サザンクロス編」と言えば、そう! シンです。ケンシロウ最初の強敵であり、かつては友だった男。愛するユリアを巡って2人は離れ離れになったのです。そう、『北斗の拳』は常に愛の物語なのです!

 愛ゆえに闘い、愛ゆえに散る。その男と男のプライドを描いたのが『北斗の拳』です。その愛は女であったり拳法そのものであったり、時には自分自身であったりする。そんな相手と真っ向から挑み勝利するケンシロウに、幾たび憧れを抱いたことか。そしてこのシンもまた、冷酷で凶悪な表情の下にはユリアへの愛と、そしてケンシロウへの愛があったのです。

 読んだことのない方、是非手に取ることをオススメします。ジャンプ黄金期を引率した作品はどれも見て損はないと思います。『ドラゴンボール』『るろうに剣心』『SLAM DUNK』然り。というわけで、このコーナーは既に完結した作品を取り扱うことが予想されるので、「〜編」と区切ってレビューしていきます。次回も『北斗の拳』です(笑) このコーナーがある時はまた!

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 リアルタイムで地獄が進行中ですが(金銭的に)、劇場版『空の境界』のDVDがついに発売の運びとなってしまいました。あー、せっかく今月で『天元突破グレンラガン』DVDが最終巻を迎えるというのに…。

 3月  DVD『天元突破グレンラガン』 (←最終巻)
 4月  DVD『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
 5月  DVD 劇場版『空の境界』第一章・俯瞰風景
 6月  DVD 劇場版『空の境界』第二章・殺人考察・前
 7月  DVD 劇場版『空の境界』第三章・痛覚残留

 イヤイヤイヤ……。うあああああああああああ!!!(発狂)

■ 2008年3月11日(火) ■
 一応購入予定だったんですが新巻は買わなかったので、今回も『北斗の拳』をお送りします。

北斗の拳 (3) / 武論尊・原哲夫

 実は「サザンクロス編」は意外と短い話でして、2巻の最初の方で終わっています。2巻の後半は「神の国編」、つまり大佐(カーネル)が出てきたんですがそれは省略しまして、今回は「ビレニィプリズン編」だァ〜ッ!!(声:千葉繁さん)

 バットの故郷へ訪れるところから始まるこのお話。生き延びた大勢の孤児達の面倒を見る老婆。バットもその老婆に育てられた孤児の一人であった。ケンシロウの活躍で井戸を掘り当て、貴重な水を得ることが出来た彼らだったが、その水を狙ってやってきた野党・ジャッカルによって老婆は殺されてしまう。怒ったケンシロウはジャッカルの腹心・フォックスから、ジャッカルの居所は「ビレニィプリズン」というかつての刑務所であることを突き止める。そこに待ち構えていたのは、人間の常識を遥かに超えた巨体を持つ”悪魔の化身(デビルリバース)”だった!!

 謎に包まれた”北斗神拳”が徐々に明らかになっていく3巻。「人体の筋肉の100%を使う」「闘神の化身(インドラリバース)」という有名なフレーズもここで登場。デビルリバースとの闘いはすごい。”北斗神拳奥義・天龍呼吸法”…あれは反則だろ、常識的に考えて。ちなみに、超有名なやられ役のセリフ「あべし!!」もこの3巻でした(笑)

■ 2008年3月12日(水) ■
※今回は、ちょっと深く感想を書きたかったので、ネタバレ満載です。ご了承下さい。

ARIA (12・完) / 天野こずえ

 遠い星で繰り返される安らぎに満ちたストーリー。ゆったりと流れていた時間も、この12巻を迎えて急速に進んで行きます。水の惑星・火星(アクア)に地球のヴェネツィアをモデルとして建造された街ネオ・ヴェネツィアを舞台に、1人前の水先案内人を目標に毎日練習を重ねつつ、日々の何気ない幸せを見つけていくこの作品も、もう最終巻となりました。

 前巻で、見習い3人組の中から、一足先に1人前になった最年少のアリス。それを追う様に、他の2人も成長していく。藍華は、いつもならネガティブになるところをポジティブに、姫屋の支部長として1人前に。1人残された灯里。そんな時、突然アリシアからプリマ昇格試験を行なうと言われる。試験終了後、アリシアは灯里に合格を言い渡し、灯里への内に秘めた想いと自分のその後を打ち明ける。

 いやー、感動と癒しをいっぱいもらったこの漫画でしたが、最後の最後でたくさんの驚きももらいました。主人公3人組のその後もそうですけど、先輩3人や暁・ウッディー・アルくんのその後もあったり。でも一番驚いたのは、アレとアレですかね(笑) こればっかりは見てのお楽しみって事で。灯里のプリマ昇格の時も、アリシアさんの話が良かったなあ。そうなんだろうと分かりつつも、言葉に出して言われるとずっしりと重みを感じるというか、やっぱり灯里のことを愛してるんだなあと。それと、やっぱり、弟子は師匠に似るんだなと(笑)

 6年ほど続いた連載も終わりですね。『AQUA』を含めるともっとか。この作品は、ゆったりとした連載スピードをリアルタイムで感じながら読み進めていくのがベストでしょう。まとめ買いして一気に読み切るのには向かないし、もったいない。「いつまでも続いていそう、終わった気がしない」っていうのは、この作品にこそ当てはまるんでしょうね。やっぱり、日常をそのまま描くものっていうのは一番身近だし、現実でも死ぬまで続くものじゃないですか。そういう意味でも、常に傍にあると言うか近くに感じますよね。だから、まだまだ続いている気がするし、灯里たちもどこかで頑張っているんだと思います。天野先生、お疲れ様でした! 次回作も楽しみに待っています。

■ 2008年3月13日(木) ■
眼鏡なカノジョ / TOBI

 1年半くらい前、月刊少年ブラッドという雑誌が創刊され、ここでも紹介しました。正直なところ知名度はほとんどないであろう雑誌で、案の定1年ほど前に休刊になり、ネット上で連載を継続していくという形を取っていました。中でも僕は『拳鋼少女リク』と『すいへーりーべ!』いう漫画を読んでいたので、近辺をウロウロしていたんですが、その時見つけたのがこの漫画でした。眼鏡をかけた女性をヒロインとして展開する8本のストーリー。ようやく単行本になりました。いやー、待ってましたよ。

 偶然にも第一話から読み出して、見れなかったのは第三話くらいなんですが、なかなかどうしてこの漫画は可愛らしいんですよ。僕自身、眼鏡キャラが好きなキャラのパターンが多いですが、簡単な話のようでじーんと来たり。どの話が一番かとか評価出来ないんですけど、本当に強いてあげるなら第六話かなあ。どの話もそうなんですけど、僕のドツボすぎ。全部ストライクゾーンど真ん中ですよ。眼鏡好きではない人でも、サッパリとしたものが読みたい人にもオススメです。

 DAIさん帝国さんフラン☆skinさんでも取り上げられている通り、目立たない感じで連載してるところもマイナーですが意外とかなりの人気。一昨日あたりから探し始めたんですが、なかなか書店で見つからなかったので焦りましたよ(笑) こういう短編ものとか第1巻とかは初版の印刷部数が極端に少ないので気にしてはいましたが。

 いやー、ブラッド系列は連載作品は突出して極上の作品は少ないですが、『ボクの創る世界』など読み切り作品がすごく面白い。連載作品では『ことこと。』が気になります。創刊当初はなかった漫画なので。

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 全然関係ない話ですけど、キョン子がすごい人気ですね。『涼宮ハルヒ』シリーズの主要キャラを性転換させてみたってシリーズが某動画サイトでやってまして僕も先日見たんですが、あれはいいなあ(笑) もちろんダントツでキョンが、というかキョン子が。しかも長門に死ね発言とか初めて見ましたよ。古泉もみくるちゃんもかわいい(笑)


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