11ページめ

キーンコーンカーンコーン―――――――――……。

6時間目終了のチャイムが鳴った。
みんな一斉に気を抜く。今は,テスト前なので部活が無いから,後は帰るだけだ。
七虹香が教科書をカバンに入れている時。
ふいに,誰かの視線を感じた。

青空だ

七虹香が青空の目を見ると,青空はすぐに男子と会話をしながら,視線をそらした。

『なんだかなー…。あっちがハッキリしてくんないと,こっちも困るんだけど…』

まぁ,この後はHRだけだし,すべては帰り道でその紐を解く。
あせらずとも,結果はすぐにやってくるのだ。

HRで出てきた話は,女子の「手紙のやりとりの仕方・内容」についてだった。
七虹香はこのクラスの人に手紙を出したコトは無かったので,たいして先生の話は聞いてなかった。まぁいつものコトだが。

でも

正確には「話が聞けなかった」のかもしれない。
七虹香は青空の事をじっと見ていた。何度か青空がこっちを見たけれど,七虹香を見ていたとゆうより七虹香の後ろの窓を見ている感じだった。
青空もまた,同じことを思っているのだろうか。それとも,違う結果にすぎないのか。

キーンコーンカーンコーン―――――――…

HR終了のチャイムが鳴ると,ばらばらとクラスメイト達が帰っていく。
青空はさっさっとカバンに荷物を押し込んで,先に教室を出て行った。いつもなら待っているのに,だ。

「七虹香さん」

委員長が声をかけてきた。

「…いいえ,なんでもないわ。また明日。」

そう言いながら,委員長は手を振りながら,教室を出て行った。このあと,会議があるのだ

「また明日」

青空以外の人から言われるのは,本当に久しぶりだった。自然と目が優しくなった気がした。

「ありがとう,委員長」

七虹香は,いつか委員長の事を名前で呼びたいと思った。




正門のトコロに青空はいた。
青空の好きな小説を読んでいた

「青空」

七虹香が声をかけると,青空は本をとじて,静かに笑った

「じゃ,帰ろうか」

2人は並んで歩き出した。
いつもの事なのにいつもと違う感じ。なんだかぎこちない感じに,七虹香は少し,戸惑った
それになんだかいつもより,静かな様な気がする

「あのさ,」

青空の声が沈黙を破った。

「うん?」

「俺,七虹香に言わなきゃいけない事があるんだ」

来た。

七虹香は青空の目を見れなかった。本当に告白ならば,自分はどうするべきなんだろう
分かっているのに,分からない…。

「俺さ………」



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